プラチナについて

プラチナ*Platinum

白色の金属と聞いて最初に思いうかぶものは何でしょうか?
日本に於いては やはりプラチナを思いうかべる方が多いのではないでしょうか
まずは、非常に優れた貴金属プラチナについての基礎知識を書きたいとおもいます。

約20億年前にプラチナは巨大な隕石の衝突により誕生したといわれております
そして プラチナが装飾品として使用されだしたのは

今から3000年以上も前 紀元前1200年代のことです
また 現存する最古のプラチナ製品は エジプトの遺跡から発見された

『テーベの小箱』といわれております
欧米では1700年代になってから貴金属として認められ

フランスのルイ16世は『プラチナは王の貴金属』と称しました
日本では 明治時代にプラチナの宝飾品が作られ始めました

では プラチナとはどういった性質や特徴をもつ金属なのでしょうか
第1の特徴としては 融点が1769℃と極めて高い事と

比重が21.45と大変重いことがあげられます
溶ける温度が高いことから 非常に精製をすることが難しく 高度な技術が必要とされています

第2の特徴として その化学的な安定性の高さがあげられます
熱に強く 酸などの影響によっての変色や変質もほとんど起こりません
また 金属として非常に粘りがありますので 小さな爪などでダイヤを留める事にも適しています

少性

世界最大のプラチナ産出国は南アフリカで 総採掘量全体の約80%を産出しています
また これまでの人類の歴史で産出したプラチナを すべて合わせたとしても

金の約30分の1で約4000トン
これは オリンピック競技用のプールに注いだとしても

ようやく足首がつかる程度にしかならないのです
そして 原鉱石1トンから 約3グラム
(細いマリッジリング1本分の重さ)

しか採ることが出来ないほど、希少です

日本では 通常 チェーンやネックレスのようなものは

Pt 850(プラチナ850)が使用されており

指輪やペンダント ブローチやイヤリングは

Pt900(プラチナ900)が使用されております

Pt 1000(純プラチナ)やPt 950使用のジュエリーも

マリッジリングなどで作られてはおりますが

メーカーやブランドにより さまざまな特殊な加工が施してあります
その特殊な加工ゆえに 指輪のサイズ直しや修理などが困難なものもございますので
購入時によく確認されることをお奨めいたします


ジュエリーとして使われるPt 850やPt 900には

加工性を高めるために割金が混ぜられているのですが

代表的な割金として パラジウムという同じプラチナ属の金属が使われます

その他に 硬さの強化を目的として

 ルテニウム(プラチナ属の金属)などを混ぜることもあります

なぜ こういった割金を混ぜるのかというと 

プラチナ自体が非常に柔らかな金属であるためです

割金を使用したプラチナ合金でも デザインや 扱い方によっては

キズがついたり 形が変形することがあります

そのためロジウム(プラチナ属の金属)で表面をコーティングすることが一般的です

店頭に並んでいる日本製プラチナジュエリーのほとんどにはこの加工が行われております

変形したリングは店頭で型直しができますのでご相談ください
ただし 石が入っているデザインのものは石がぐらついている可能性がありますので
お預かりして石留めと同時に型直しをさせていただく場合がございます

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